遺言や遺産分割協議が何もなかったならば、遺産を相続する権利がある人を、推定相続人といいます。推定相続人がどう決まるかは、「遺産相続の順位」で解説しています。

相続人間の遺産分割協議（末尾で説明）がなかったならば、遺産は推定相続人が、法定相続分どおりに相続することになります。その相続割合のことです。遺産分割協議をした場合は、協議で決めた割合・方法が優先します。

法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子供。

推定相続人全員で遺産分割の割合や方法（誰がどの遺産を相続するか）を協議することを遺産分割協議といいます。遺産分割協議をすれば、相続分が何割かといったことを考えずに済みますし（自由に決められます）、実際問題全部の遺産をすべて法定相続分どおりに相続人で共有するのは不便ですから、実務では法定相続分どおりに相続するより、遺産分割協議をして相続分を決定するほうが圧倒的に多いです。